終着駅探訪 留萌本線 増毛駅
2016年11月4日
前日の11月3日に空路で道内に入ったのち、旭川に宿泊。
翌4日に旭川から留萌本線に乗って「終着駅 増毛」を目指した。
旭川1300→深川13:18 2022M スーパーカムイ22号
ここ深川から旅が始まる。
深川1323→増毛1451 4927D
いきなり秘境駅「北一已」
窓のないトタン張りの駅だが、一応整備はされている模様
降りてみたいところだが、旅の目的を果たすため今回は我慢。
続いて「秩父別」秩父別町の中心駅だが利用者は学生中心の模様。
この日も中学生数人がここで下車した。
北秩父別駅はこの列車は通過した。
続いて石狩沼田駅
ここではかつて札沼線に乗り換えができたが、路線廃止により現在は留萌本線のみとなっている。
駅前には農業倉庫が並んでおり、ここから全国各地に農産物が届けられていたことが伺える。
ここ恵比島駅はNHKのドラマの舞台になった駅で、当時のセットが駅舎になっている。
かつて留萌本線を走ったSLすずらんもこのドラマに絡んだものだそう。
列車は雪の積もる鉄路を淡々と進み、峠下に到着。
ここ峠下駅は付近に人家は無く、無人駅であるが交換設備があることもあり
長時間停車する重要な駅だ。
無論利用者がいてこその駅だが、当駅の乗車人数はかなり少ない。
一応住宅街にあるが、この列車で下車した人は0だった
北海道では一般的な貨車駅である。
無人駅の割に珍しく木造建屋がある。
規模としては小さいが、立派な造りである。
留萌大和田ICの近くにあり、遠くにICが見える。
典型的な貨車駅でここの利用者も0であった。
一応留萌の市街地に近いがこの時間使う人はいない模様。
瀬越駅
瀬越駅は留萌駅からも程近く、市街地にあるので利用者が多いように思えた。
しかし実態は利用者0 バスなどの交通機関に流れている模様。
駅舎はコンクリート製のしっかりしたものがあるが、通気性が良さそうで眼の前の海から吹き付ける風を辛うじてしのげる程度であろう。
礼受駅
海からの海水を含んだ潮風に長年さらされているためか劣化が激しい。
集落にある駅のようだが利用者は0だった。
阿分駅
阿分小学校の後にある駅。
かつては小学生の利用者もいたのだろうか、現在は小学校も閉校してしまい、町が寂しくなっている。
信砂駅
信砂川の河口付近にある駅
海岸からは少し離れたところに駅がある。
踏切付近にプレハブの待合室があるが、この駅ももうすぐ役割を終える。
舎熊駅
駅前は他の駅と比べて栄えているように見える。
駅前広場が広い。駅舎は礼受駅と同じタイプの貨車駅
駅から一直線に日本海が見える。
朱文別駅
1両分のホームがある朱文別駅
住宅街のはずれにあるが利用者はほとんどいない。
箸別駅
漁港近くにある駅
この日は時化で漁港も閑散としている。駅はもっと閑散としている。
終着駅の一つ手前の駅。
終着駅 増毛駅
ニシン漁で栄えた増毛町の中心駅
ニシンの減少と人口減少により、2016年11月をもって廃止された。
駅舎は木造部分と増築部分からなり、増築部分はトイレになっている。
きっぷ運賃表
旭川まで2160円 この値段ではとても家族で買い物に行く場所ではなさそう。
駅前にある有名な風待食堂
風待とは、増毛より先までまだ陸路が発達していなかったとき、船で増毛より先に行くとき、時化が収まるのをここで待ったことからその名がついたそうだ。
駅にもどると乗ってきた汽車が折り返しの準備をしていた。
「終着駅は始発駅」
途切れたレールはゴールでありスタートである。
ここから新たな旅が始まる。
増毛を出るころには天気も回復し、前日の旭川の雪が嘘のような地面の乾燥具合。
15:41 列車は再び留萌方面へと出発した。
増毛15:41→留萌16:11 4932D
2016年12月からは終着駅の役割をここ留萌駅が担う。
まるでバトンを受け渡したかのように、増毛駅と同じ木製看板が留萌駅にもあった。
95年という長い歴史がいとも簡単に終わってしまうと思うとどこか切ない。
翌日の留萌は本格的に雪が積り始め、いよいよ最後の冬を迎えたように思えた。
このあとは冷えたからだを温めるべく一路、定山渓温泉へと向かった。
おまけ
北海道デスティネーションキャンペーンイメージキャラクター
キュンちゃんと増毛駅