道東をはしる
2017年9月5日 7:30
天気:東京 くもり
釧路 はれ
旅の始まり
今回の旅の始まりは羽田空港
朝7時は東京から各地へ向かう飛行機の離陸ラッシュで大勢の旅客がターミナルを行き交う。
定刻7:45 羽田発のAIRDO 071便はB737型での運航
この日の目的地「釧路」へ向けて飛行機が移動を開始した。
離陸直後 眼下に東京ディズニーリゾートがみえる
この日は低く垂れ込めた雲が広がっており、時折隙間から見える関東平野が少し幻想的に見える。
離陸後は千葉県北東部を通り、関東地方を北上する飛行ルートをとった。
遠く雲の向こうに見えるのは言わずとしれたシンボルであった。
離陸して30分ほど経てば、眼下には大きな湖が
かつて日本初の本格的水力発電で、東京のエネルギーを支えた猪苗代湖である。
猪苗代湖から20分ほど飛行すると、航路を太平洋側に変えた
眼下には特徴的な海岸線 「リアス式海岸」がみえた。
8:59 ついに北海道が姿を現した。
細長く突き出た岬は襟裳岬
着陸直前 9:15 遠く森の向こうに斜里岳が見える。
東京とは打って変わって釧路はいい天気だ。
早速 道東をはしる
9:30 釧路空港 着
予約の段階では、霧による欠航を心配していたがこの日の釧路は雲ひとつないいい天気だった。
気温も丁度よく、早くも秋らしさが感じられる北海道であった。
釧路空港からは、レンタカーに乗り道東を初ドライブ
まずは釧路空港から車で40分ほど「北斗台展望園地」へ向かった。
駐車場にくるまを止め、笹地のウッドデッキを歩く
あまりにも人気がなく、クマがいるんじゃないか・・・と恐る恐る進む
目の前の景色が開けた
ここが日本一地価の安い土地「釧路湿原」である
果てしなく広がる湿原に特に名物はないが、見渡す限りの緑の平地は関東に住んでいては、なかなか見れない。
望遠レンズを使って景色を切り取ってもこの様子
釧路湿原を開けた高台から見れる場所は、以外にも少ないそうだ
20分ほどで湿原を満喫したあとは、車を北へ走らせる。
鶴居村の市街地を抜けると再び開けた景色が広がる。
北海道ならではの「矢羽根」も登場し、道路と自然が一体となった景色が流れる
11:48 本日2つ目の目的地「900草原」に到着
高台からは遠くまで広がる草原がみえた。
景色が開けている道を走るのはとても気持ちいい
窓を開けてエアコンを消して、ラジオを流しながら走ればあっという間に目的地に到着
渋滞や信号待ちもほとんどない ストレスフリーな運転ができるのも広大な北海道ならでは
景色をもとめて
12:54 900草原をあとにし、国道243号を経由して「美幌峠」へ
ここ美幌峠は美空ひばりさんの歌にも出てくる超有名な峠である!
美幌峠名物はずばり「東西で全く景色が異なること」
まずは弟子屈(みなみてしかが)町方面から振り返る
残念ながら弟子屈町のシンボルには選ばれなかった屈斜路湖であるが、その素晴らしい景色は訪れた者のみ味わえる
どうですかこの景色
眼下に見えるのは「屈斜路湖」
そして左下には走ってきた国道がみえる
風がないこの日は、水面に空が反射してまるで鏡のようにみえた
パラグライダーをやっている人を発見
ここは風が常時吹いているため、人気スポットのようだ。峠を境に接している美幌町のカントリーサインは・・・
なんだ そのまんまじゃないか…
では、続けて美幌峠からの美幌町側の景色をお届けする。
弟子屈町側とは打って変わって「山…」である
笹地に映える枯れ木が冬の厳しい環境を思い起こす。
遠くの山の麓あたりが、ハッカとタマネギの街北見である。
屈斜路湖の魅力は景色だけじゃない
素晴らしい景色にお腹いっぱいになったところで南弟子屈のもう一つの自慢をご紹介しよう
ズバリ「温泉」である!
湖の周りは掘ればすぐ温泉が出るとも言われてる。
その温泉の一つが「コタン温泉露天風呂」
なんと湖まで1mの距離に湯船がある。
絶景ロケーションとアツアツ温泉
ここコタン温泉露天風呂は右が男湯、左が女湯となっているが、もはや区別など気持ち程度で丸見え状態
この日は誰もいなかったので遠慮なく浸かろうと思っていたが
お掃除の日だったらしく、60度以上の源泉を入れたばっかりだそう。
この源泉を屈斜路湖の水で加水してお湯を調整しているため、この日は熱すぎて入れなかった。
入れない分写真取ればいいよねってことで写真に収めた。
温泉はここだけでは終わらない。
屈斜路湖には「砂湯」と呼ばれる場所がある。
なんともあからさまな名前で、大体想像はつくが…
砂湯に到着
なんと看板を見ると
「岸辺の砂を掘ると源泉が出ます」
なんとなんと、ここでは誰でも源泉発掘家になれるのだ。
「そんなのショベルカーで掘らないと出ないんじゃないの?」
では早速掘ってみよう
で…出ました…
ほんの20cmくらい掘ったところで源泉に当たりました!しかも暖かい!
なんだこれたまげたなぁ
ここなら誰しも自分が掘った温泉に浸かれるのでオススメ
自分で掘る自信がない人向けには
足湯がありますので、ぜひこちらでお楽しみください。
ここでは湖畔に近づくことができ、ボートで遊ぶこともできます。
見て掘って漕いで楽しめる 屈斜路湖
道東ドライブに是非組み込んでみてはいかがでしょうか。
火山にふれる
近づくにつれて硫黄の匂いが濃くなっていく
ここは硫黄の一大産地として栄えた硫黄山
いたるところで地面から高温の蒸気が吹き出しており、そこの硫黄が析出している
雄大な眺めから荒涼とした火山まで、景色の変化に富んだ道東を満喫した。
このあとはログハウス風の駅舎が立つ川湯温泉駅へ
この駅は駅に足湯があったり、カフェがあったりと観光客向けにカスタムされた駅だ。
駅の歴史は以外にも古く、駅には昔ながらのホーローの看板もあった。
列車の本数は少ないが、ゆったりのんびりした旅をするなら列車行くといいと思う。
バスを待つ間に足湯に浸かったり、駅前を歩いてみたりと車ではできない経験ができそうだ。
神秘の湖へ
川湯温泉駅をあとにし、道道52号を経由して摩周湖へ向かった。
まずは第3展望台からの眺め
ここ摩周湖は流れ出る川も、流れ入る川も無く
透明度が高いことから神秘の湖とも言われている。
噂では、巨大ザリガニがいるとか。
湖面に近づく道が一切ないので詳細な調査等が行われていないそうだ。
ここ第3展望台は駐車場と展望デッキのみというシンプルな構造
摩周湖がどんなところにあるのかを間近で感じることができる場所だ。
続いて向かったのが第1展望台
ここは観光バス対応の駐車場や売店、トイレ等があり
大概の観光客はここで摩周湖を眺める
摩周湖の全容はここから見えないが摩周岳と摩周湖をはっきり見ることができる。
夕日も傾き、日没が近づいてきた。
この日は釧路市内にホテルを取っておいたので、車で釧路市内へ戻る。
途中釧路町と標茶町のカントリーサインを撮影し無事釧路市内へ戻った。
旅の最後は釧路駅と幣舞橋(ぬさまいばし)を撮影し明日に備えることとした。
おわり