旅はボックスシート。<前編>
2015年8月上旬 夏休みを利用して関東から青森まで青春18きっぷ(盛岡~八戸は東北新幹線)で旅をした。
函館まで行った後、帰りは五能線に乗ってみようということで
青森から日本海側を通って秋田へ向かい、秋田から新幹線で帰ることにした。
五能線に乗る目的はただ一つ。
「黄金崎不老ふ死温泉」
不老ふ死温泉という非常にインパクトしかない名前とその立地、景色が評判で、旅好きであればどこかで聞いたことがある温泉だと思う。
青森で1泊し、翌朝リゾートしらかみの指定席を取った。
当日だったが、青森から途中の五所川原までは空席があるとのことで一部区間リゾート列車に乗ることに決めた。
リゾート列車に馴染みが薄い人も多いと思うが、リゾート列車は移動という目的の他に、沿線の景色が楽しめたり、沿線の名物を体験できる一種のツアーのようなものだ
景色が見やすいよう窓ガラスが大きく設計され、シートの幅が広く、乗り心地も特急列車並みにいい。
でもお値段高いんでしょう?
と思うが、このリゾートしらかみの場合、快速列車(全車指定)なので乗車券+指定券(520円)で乗ることができる。
青春18きっぷの場合520円加算すればこの椅子に座り、ゆったり快適な旅ができるのである。
座る保証ができない普通列車と比べると、まさに高みの見物である。
この日のリゾートしらかみ2号は青森をほとんど無人の状態で出発した。
うるさい乗客もおらず、非常に快適な旅ができる。
大きな窓からは、岩木山も見えた。
車窓を流れる津軽平野を見ながら遅めの朝飯
まさに至福である。
運転席後方からの眺めもまた格別。
私はお酒は飲まないが、非常にいいおつまみになりそうだ
弘前に到着
数分の停車時間があるが、ここでもほとんど客は乗らなかった。
五能線に入った途端車窓ががらっとかわった。
岩木山とりんご畑である。
さすが青森 どこを見てもりんごの木
りんご畑を抜けると五所川原についた。
ここでリゾートしらかみとはお別れとなる。
五所川原からは津軽三味線の演奏があるのだが、どうやらツアー客の団体が列車まるごと指定券を取っていたらしい
後続の鰺ヶ沢行きに乗るまで少し時間があったので、五所川原駅から出てみることにした。
冬はストーブ列車、夏は風鈴が乗客を迎えてくれる。
前日が立佞武多祭りだったそうで、ねぶたの解体作業が行われていた。
それにしても高い!!
立佞武多を保管しておく倉庫が高い!!
鰺ヶ沢行きが到着。
途中鰺ヶ沢までこれに乗る。
鰺ヶ沢までは地元の高校生で混雑していて座ることができなかった。
皆夏休みということで、海水浴に行くらしい
学校帰りに海水浴はずるいなー
鰺ヶ沢に到着。
向かい側に停まっている深浦行きに乗った。
鰺ヶ沢までは内陸を走る路線だが、鰺ヶ沢から深浦までは海沿いを走る。
もちろん海側の座席を確保した
この景色をみて、夏だな!と改めて思った。
澄んだ青空がなんとも言えない
途中の千畳敷駅で8割の乗客が降りた。
彼らの目当ての千畳敷海岸は目の前だ。
ここでようやく海側のボックスシートが空いたのでそこに移動した。
ここからは素晴らしい海岸線をゆっくり眺めることができる。
続く。